私達が思い浮かべる鍵と言えば、ギザギザとしたくぼみと持ち手がある、普通の鍵です。その鍵に合う錠前を開ける事が出来ますので、鍵としての役割は「防犯」という事になります。錠前・鍵はいわばメカニック構造で、固定されたピンやタンブラーを鍵の凸凹で押し上げたり移動させることでシリンダーが回るようになる機械仕掛けです。このシリンダー内にあるピンの位置の調整・鍵の凸凹の調整によって、賃貸住宅・マンションなどのマスターキーシステム・共有スペースの開け閉め・それぞれの部屋の鍵の開け閉め、などの使い分けができるのです。最近では電気的に動く錠前が多くなりましたので、インターホンからエントランス錠を開ける、鍵を持っているだけで玄関の鍵を開けられる、などのより便利な使い方ができるようになりました。
住宅ではシンプルな使い方のみで良いので、鍵が出来る事と言えば限られてきます。ですが、専門的な場所で使用する鍵は電気システムを利用し様々な事が行えるようになっています。
例えばホテルロックでは、フロントにて各個室の錠を遠隔操作し、情報を登録したカードキーで開けられるように設定ができます。またチェックアウト時には同じく情報を削除することも可能。その他にも、遠隔操作によって鍵が使える時間帯を設定し、研究室や貸し施設の管理などもできるように。利用したログの確認や、社員証をカードキー代わりにして出入りできる部屋の制限をかける、など多様な使い方ができます。
ますます進化する鍵、次はどのような事が出来ていくのか楽しみですね。